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ドローンの衝撃 (扶桑社新書) ドローンの衝撃 (扶桑社新書)
河 鐘基

扶桑社
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韓国の時事問題からネット・政治経済まで広い分野の執筆活動をしている著者が、最近世間を賑わせているドローンについて著した新書。
構成は次の通り
第1章:日本でも幕開けした「ドローン元年」
第2章:ドローン産業の幕開け
第3章:国産ドローンの開発とドローン特区
第4章:ドローンの犯罪利用の可能性
第5章:日本産ドローンの未来はどうなる?
4月の首相官邸屋上でドローンが発見された事件など、最近の話題がいくつも見受けられることから、ここ数ヶ月の短い期間で執筆されたようだ。私も単独で国内のキーパーソン数名に面会してお話をお伺いしたのでわかるが、非常によくまとめられている。特にセコムへの取材は興味深く、防犯セキュリティサービスのイメージが強い同社は1999年に航空測量会社を傘下に納め、ドローン元年と言われる本年より5年前からドローンの研究を重ねていたという。ブームにのってドローンビジネスが次々とローンチしているようにみえるが、実は数年前からドローンに取り組んでいる企業が練りに練ったビジネスを立ち上げたものと、実験的に事業を立ち上げたものと、大きく2つに区分されることがわかる。現状ではまだ国内のドローンに関する法整備などの動向が読めないこともあり、将来予測が難しいところではあるが、国内の状況を俯瞰するには最適な1冊だろう。ドローンをまったくみたことも触ったこともないのに法整備をしようとしている議員の皆様にも是非一読して頂きたい。

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