kite corporation主催のドローンレース、drone racing cup in Kobe 第1回大会を観戦してきました。
幕張で室内のドローンレースは見たことがあったのですが、如何せん閉塞感があって迫力に欠けたので、屋外のフィールドでのドローンレースはどれほどのものなのか、そしてsky groundというドローン練習場がどんなものなのかに興味がありました。
所用があって現地に着いた時にはFPVクラスの準決勝くらいだったのですが、着くなりレーシングドローンの甲高いモーター音が響き渡ってテンションが上がります。単機のモーター音は耳にしたことがあったのですが、同時に複数の機体が発する音は「レース感」があってなんとも昂ぶります。昔鈴鹿サーキットでF1のエンジン音を聴いた時の興奮を思い出しました(もちろん、回転数も音量も違うけれど)。
ドローンレースのユニークな点は以下のようなものではないでしょうか。
・スピード感
小さな機体がものすごい速さと運動性能で飛行するのは驚愕です
・音
前述の通り、モーター音と機体の風切音(と思われる)が迫力です
・立体感
3次元にわたって設計されたコースを目で追うのは新鮮です
これまでにも存在したラジコン飛行機でもこのような競技はあったのでしょうか?飛行機は操作の習熟が困難な上に、機体が高価なのでなかなか難しかったのかもしれません。ドローンは比較的安価で、丈夫なのでこのようなレースができるのでしょう。
このレースが普及するには、まだ幾つかの課題があるようにも思いました。
・競技人口の増加
エントリーされた方も観客の方もまだまだ少ないです。普及はハード・ソフト面での充実が求められるでしょう。
・法整備
FPVを利用するには国家資格の取得が必要です。取得後には無線局の開局申請があり、機体の購入や練習以外にもハードルが高いように思います。近々電波法の改正が予定されていますが、普及はその内容に大きく影響されるでしょう。
・コースレイアウトの工夫
立体のコースは、ゲートやフラッグの設置が容易な屋内では迫力や開放感に欠け、屋外だと設営が難しくなります。このあたりの工夫が必要になるでしょう。
会場で主要な方々にお話させて頂きました。
カイトコーポレーション山崎様(主催):この場所を一から作り上げた。整地して芝を植え、コンテナハウスを建てた。この場所を多くの人に利用して欲しい。10月には第2回大会を予定している。
ラジコン技術林様(MC):雑誌の編集をしているが要望があればMCもしている。全国どこでもお伺いする。音響システムなどの用意もあり。誌面を通じて広報もさせて頂く。
ドローン芸人谷+1。さん(レースに参戦):決勝まで行けなかったのがとても悔しい。今後はレーシングドローンでも芸をする予定(!)
レース終了後には全日本チャンピオンの音田さんによるエンジン飛行機のデモンストレーションフライトがあり、とんでもない曲芸飛行も見せて頂きました。
今回のレースはコンパクトながらもよく考えられたレース運営と会場設営で素晴らしいと思いました。スピードとスリルがありエンターテインメントとしても面白いと思います。私も免許をとったので、準備して次回大会には参戦したいと思います。このような大会を開催して、こちらも含めた幾つかの会場でシリーズ戦ができたらな、と夢を膨らませた一日でした。
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